火曜日, 5月 19, 2015

hinet.net

 2003年にS25R方式の開発を始めてから2004年の発表の数年後までの時期にスパム発信の常連さんだったドメインの多くは、スパムの発信源になることがほぼなくなった。逆引きをまともに設定しているISPの多くにOP25Bが普及したからだろう。
 しかし、その中でhinet.netは、相当大規模なISPにもかかわらず未だにOP25Bの導入を拒んでいると見える。5月に入ってからもこーんなにある。

May  1 14:30:42 114-45-24-226.dynamic.hinet.net
May  1 18:08:11 118-161-243-204.dynamic.hinet.net
May  3 16:17:56 118-161-243-52.dynamic.hinet.net
May  3 18:03:58 118-166-215-6.dynamic.hinet.net
May  3 18:35:41 118-161-245-200.dynamic.hinet.net
May  4 16:00:05 111-243-59-212.dynamic.hinet.net
May  5 14:39:57 118-165-146-172.dynamic.hinet.net
May  8 06:50:46 118-166-236-82.dynamic.hinet.net
May  8 16:50:42 118-166-251-85.dynamic.hinet.net
May 12 13:08:20 36-224-128-84.dynamic-ip.hinet.net
May 14 09:01:55 114-37-190-188.dynamic.hinet.net
May 15 15:54:46 111-243-60-50.dynamic.hinet.net
May 18 09:40:41 114-43-245-162.dynamic.hinet.net
May 19 02:39:04 1-160-126-37.dynamic.hinet.net
May 19 06:18:22 36-225-28-13.dynamic-ip.hinet.net

 なぜかここのところ、hinet.netからはことごとく第三者中継を目論むアクセスなのだが、正しいアドレスに宛てたスパムだろうと、S25Rに引っかかるから全然やっかいではない。かつて私は、「受信側対策としてのS25Rがあれば、送信側対策としてのOP25Bはやってくれなくても全然かまわない」と思っていた。
 しかし今は、OP25Bの普及はつくづくありがたいと思っている。スパムアクセスの総数が非常に減ったからという理由もあるが、最も大きな理由は、「動的IPアドレスのメールサーバの存在を無視するS25Rはけしからん」という批判ができなくなったことである。「正当なメールは、送信側エンドユーザーコンピュータ(特に動的IPアドレスのもの)からは受信側メールサーバへ直送せず、送信側メールサーバで中継する」という具合にメール配送ルートに秩序を持たせるというコンセプトにおいて、S25RとOP25Bには共通性があるのである。

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