月曜日, 11月 03, 2014

またドイツで誤った設定

 すっかりブログをサボっていた今年8月5日のこと。旅行先からログをみたら、ドイツのドメインからのメールアクセスが引っかかっていた。許可してみたら、ドイツの人からのメールだった。
「『550 S25R check reject』というエラーで送信が失敗しました。私のドメインを拒否リストからはずしていただければ幸いです。」
 メールにあったエラーメッセージの中の送信先IPアドレスを逆引きして、そのドメイン名を「www.」につなげてウェブを見たら、ドイツ国内のサイトだった。ドイツ語は読めないんだが(大学で履修した第二外国語はフランス語だった)、なんとか見当を付けて連絡フォームに書き込んでから、その人に返信した。
「メールありがとうございます。
宛先ホストはmail.****.netのようです。http://www.****.net/の連絡フォームに以下のように書き込みました。
------
私はS25Rスパム対策方式の開発者です。○○様が、貴サイトでのS25Rの誤った使用のために貴サイトへメールを送ることができません。S25Rはしばしば偽陽性判定を起こすので、応答符号550を返すことは絶対にしてはなりません。取り急ぎ155.130.***.deをホワイトリスト登録してください。
------
また、あなたのホストをS25R公開ホワイトリストに掲載しました。
もしなおもお困りなら再度ご連絡ください。」
 その後、その人からも宛先サイトからも何も連絡が来ていない。
 前にもこんなことあったっけと思い出した。2011年4月4日「ドイツでのS25R設定にベルギーから苦情」に書いていた。その時も、申告者からの「解決した」「なおも解決しない」という報告も、宛先サイトからの「対処した」という報告もなかった。その時のサイトとは、今回はまた別のサイトだった。
 日本人ならたいてい、「解決した」「対処した」という連絡をくれる。S25Rの間違った運用(リトライの放置)のせいで手間をかけさせられたのに「親切に対応してくれてありがとう」と謝辞をくださった人さえいた。これが日本の美徳だと思う。数少ない体験から他国の国民性をうんぬんすべきではないとわかってはいるが、こういうものなのかなと思ってしまう。もちろん、ドイツ車などから感じられるドイツ人の職人気質(日本の職人気質も相当誇らしいものだが)には尊敬の念を持っているし、どこの国にもいる「日本の文化好き」と言ってくれる外国人にはとても親しみと感謝の念が湧くのではあるが。

0 件のコメント: