日曜日, 3月 08, 2009

Googleサーバのパラノイド検査エラー

 BBSのゲストのいるかさんから、以下のホストが引っかかるとの情報をいただいた。

mail-gx0-f167.google.com [209.85.217.167]
mail-gx0-f236.google.com [209.85.217.236]
mail-gx0-f72.google.com [209.85.217.72]
mail-gx0-f21.google.com [209.85.217.21]
mail-qy0-f75.google.com [209.85.221.75]

 しかし、以下のように、すでに2008年7月にIPアドレスでホワイトリスト登録していた。

# Jul 10, 2008: rv-out-0102.google.com, etc. (*)
/^209\.85\.(1(2[8-9]|[3-9][0-9])|2([0-4][0-9]|5[0-5]))\.[0-9]+$/ OK
#
# Jul 10, 2008: py-out-0102.google.com, etc. (*)
/^64\.233\.1([6-8][0-9]|9[0-1])\.[0-9]+$/ OK
#
# Jul 10, 2008: ag-out-0102.google.com, etc. (*)
/^72\.14\.(19[2-9]|2([0-4][0-9]|5[0-5]))\.[0-9]+$/ OK

 このホワイトリスト登録は、PyTaさんからの報告によるものである。たとえば209.85.198.192~209.85.198.207の16個のIPアドレスの逆引き結果はどれもrv-out-0102.google.comになり、その逆引き名を順引きすると16個のIPアドレスが順不同で列挙されてくる。Postfixは、検索された最初のIPアドレスが元のIPアドレスに一致しないとパラノイド検査エラーとして扱う。したがって、高い確率で逆引き結果が「unknown」になってしまう。
 ホスト名の初めの綴りを3種類教えていただいたので、それを手がかりに、Googleに割り当てられているIPアドレスブロックを調べて、上記のようにIPアドレスの許可条件を作った。
 いるかさんから報告されたホストは、逆引きと順引きの対応がまともになっているのでパラノイド検査エラーにはならないが、

/\.google\.com$/ OK

という許可条件を追加するまでもない。IPアドレスが1番目の許可条件にマッチするからである。

 このようなパラノイド検査エラーは、amazon.comでも起こっていた。207.171.167.25と207.171.172.6の逆引き名がともにiad-fw-global.amazon.comで、その順引き結果が二つのIPアドレスになっていた。しかし、今調べたところ、それぞれの逆引き名は207-171-167-25.amazon.comと207-171-172-6.amazon.comに変わっていて、順引きとの対応もまともになっていることがわかった。これらのホストは、すでに

# Oct 28, 2004: 207-171-180-101.amazon.com
/\.amazon\.com$/ OK

という許可条件があるので、許可される。
 逆引き名の変更で不要になった許可条件は、ホワイトリストファイルの頭の方でコメントアウトで示した。しばらくしたら削除するつもりである。

# Mar 08, 2009: (This condition has become unnecessary.)
# Jun 06, 2004: iad-fw-global.amazon.com
#/^207\.171\.(167\.25|172\.6)$/ OK

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