日曜日, 7月 20, 2008

エクスパンションアドレスを設定していたら返金なし

 前回の記事「OptPlusの返金はない?」を読み返していてふと気が付いた。
 返金プログラム申請フォームの「利用条件の確認」欄に、チェック条件の一つとして

「利用中のメールアドレスは、他のメールアドレス(エクステンションアドレスを含む)から転送もしくは設定していません」

というのがある。これをまともな日本語に直すと、

「利用中のメールアドレスには、他のメールアドレスから転送しておらず、また、エクステンションアドレスを設定してもいません。」

ということになるだろう。
 これは何を意味するか。エクスパンション(=エクステンション)アドレスを設定していたら、通常のアドレスに宛てられたスパムが着信したとしても返金してもらえないということである。
 おそらく、スパムのメールヘッダを見ても、どのアドレスに宛てられて自分に届いたかがわからないことがあるからだろう(*)。だから、たとえ通常のアドレスに宛てられたスパムだったとしても、エクスパンションアドレスに宛てられたものでなかったと証明できないので、返金には応じられないということになるのだろう。
 なんたることか。バウンシングバック認証方式の弊害を回避するために用意されているエクスパンションアドレスという機能を使わざるを得なくて使ったら、絶対に返金に応じてもらえないのである。そういうからくりを仕組んでおいて、「スパムを1通でも受けたら返金します」と宣伝している。これでは詐欺的である。

(*) Postfixの場合は、SMTPのRCPT TOコマンドで通知された受信者アドレスがReceivedヘッダの中に記録される。私が受信したスパムの例を示す。

Received: from qb-out-0506.google.com (qb-out-0506.google.com [72.14.204.236])
 by a.reto.jp (Postfix)
 with ESMTP id 204CC1C473 for <webmaster@gabacho-net.jp>;
 Mon,  9 Jun 2008 21:18:07 +0900 (JST)
…(略)…
To: undisclosed-recipients:;

下線部が、RCPT TOコマンドで通知された受信者アドレスを示している。私は複数のアドレスでメールを受信しているが、どのアドレスに宛てられたメールだったかがここからわかる。しかし、MTAの機能あるいは設定によっては「for …」が記録されないこともある。

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